紙ナプキンとの比較
布ナプキンという言葉を聞いたとき、どう思いましたか?
すぐには生理用だと思わなかったり、「そんなものがあるの?」と驚いたり、紙ナプキンが当たり前だと思って過ごしてきていたら、
「なぜ布にする必要があるの?」と思った方もいるかもしれませんね。
なんとなく、体に良さそう?そんなイメージの方もいるのではないでしょうか。
REMEDY GARDENの店舗でお客様とお話していると、いろんな風に思っている人がいるんだなぁと気付かされます。
初めてご来店の方には「布を使い捨てにしてもったいなくないですか?」とよく聞かれます。
これにはびっくり!「生理用ナプキンは使い捨てである」という固定観念が浸透しているいということなのだと思わされました。
便利さを求める。快適さを求める。人によっても状況によっても優先すべきことは千差万別です。
布ナプキンがどういうものか、そして今まで使ってきた紙ナプキンがどういうものなのか、それを知らないと、これから自分自身が
使うものを選択していくときに目安になる物がありません。
そこで、紙ナプキンと布ナプキンの違いを分かりやすく表にしてみました!
紙ナプキンとの比較
上記の表から、布ナプキンは紙ナプキンとどのような違いがあるのかをもう少し詳しく比較していきます☆
体への影響
紙ナプキンが何から出来ているか、ご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
「有害」といきなり書かれるとびっくりするかもしれませんが、実際、血液をゼリー状に固める吸収体の高分子ポリマー、
塩素漂白された不織布など、これらは発がん性のあるといわれている石油系の化学物質がたくさん使われています。
【経皮吸収】という言葉がありますが、これは、皮膚を経由して物質が体に吸収されることを指しています。
膣のような、皮膚が薄かったり粘膜だったりする部分は体内でも特に吸収率が高いので、紙ナプキンの化学成分は
知らない間に体内に吸収され、蓄積されると言われているのです。
有害物質が体内に入ると、悪い物を排出しようとして、通常(紙ナプキンを全く使っていない状態)に比べて経血量が
増えているとも言われています。
経血量にも関係があったなんて目からウロコですよね!
布ナプに替えたら量が急に減った!とよく聞くのは、そういった有害物質を吸収しなくなったからなんですね♪
体温
紙を肌に当てるだけで冷えると言われてもなかなか受け入れにくいものですが、「紙ナプキン」と言ってはいても、原
料は紙ではありません。
ここでまた登場してしまうのが高分子ポリマーです。これは、汗や経血(つまり水分)を吸収すると冷えていく化学反
応を起こします。わかりやすく言うと、市販の冷却用ジェルシートと同じような構造をしているわけです。
ぐんぐん熱をとってくれるあのシートと同じと言えば、どれだけ体温を奪うか想像がつくでしょうか。
体を冷やすことは生理痛の原因にもなりますし、内臓の働きさえ鈍らせてしまいます。
布ナプキンは名前の通りに布なので体を冷やさず、むしろ寒いときには冷えを防ぎ、ほんわか暖かく感じるので毎日
手離せなくなるくらいです!
暑いときでも汗は吸収し、発散してくれるので年中快適にいられるのです。
肌への影響
これは実感されている方もかなり多いのではないでしょうか??
紙ナプキンは汗を発散しにくいので、汗をかいてそれでムレるという理由もありますが、お肌の敏感な方だと紙ナプ
キンの化学成分に触れてカブレてしまうという方も少なくありません!!
前にも書いてありますが、紙ナプキンは、製造段階で塩素漂白をされてあれだけ真っ白になっているのですね。
それだけ強い薬品を使っているということなのです。
布はというと、オーガニックの素材はもとより無漂白・無蛍光のものが多く、また天然素材にこだわっている作り手さん
が多いのも特徴的です。かぶれの症状がでなくなったというお客様のお声をよく頂戴致します。
もちろんどんなに素材が良くても、生地の織り方や縫製によっては痒くなってしまうものもあるかもしれません。
肌に合う・合わないは本当に人それぞれあると思いますので、生地感などをよく確かめたうえで自分が気持ち良いと
思ったものを、色々と試してみるのがおススメです♪
ニオイ
生理時独特の、あのちょっとツンとする気になるニオイ・・・ありますよね。
サニタリーポットを開ける時、たぶん誰しもが息を止めた経験、あると思います(^_^;)
そして、そのニオイは生理の時にはみんなあるものだと思っていませんでしたか??
実はあのニオイは、紙ナプキンの化学成分と血液が化学反応を起こして出来たものだったのです。
蒸れたりするとさらに強い臭いを発するので、いつも気になっていたという人も多いと思います。
しかし不思議なことですが、「布ナプキンに替えたらニオイが気にならなくなった」とほとんどの方がおっしゃいます。
それは、天然素材の布には化学反応される成分がないので純粋な血液のニオイしかしないからです。
そのうえ布ナプキンは汗も吸収・発散してくれるので、必要以上に蒸れてしまうこともなく、その分気になるニオイは
抑えられるのです。
金銭面
初潮から閉経まで、生理用品にかかる費用って一体どれくらい?なんてあまり考えたことないかもしれません。
一回使いきりの消耗品ですから、そこまで気にするほどのことでもなく、毎月当然のようにかかる金額という認識で
しょうか。
1回の生理期間にかかる生理用品(紙ナプキン・タンポン)の金額は平均¥800前後と言われていますので、年間で
約¥9600。そして女性の生理の年数は約40年(もちろん個人差があります!)。
計算すると、一生でかかる生理用品の金額は¥384,000となります(@□@)!!!
使い捨てなのであまり気にしていなかった割に、合計すると思いの外すごい額になっていますよね。
布ナプキンの場合は洗って繰り返し使うので、1枚当たり5年〜10年は使えます。(これも個人差がありますが)
1枚1枚が紙ナプキンに比べて高いので、初期投資には2〜3万かかることもあり、揃えるのが大変かもしれません。
しかし、一度揃えてしまったらそこから数年は何もお金がかからないのです!
そして、布がゴワゴワで肌触りが気になる・・・とか、長年使って色素沈着したものがどうしてもとれない・・・とか、使い
続けるのに気になってきたら取り換え時です。下着と一緒の感覚です。
枚数をたくさん持っているとローテーションが遅くなり長持ちするので、少しずつ新しい物を買い足していくのがコツですよ♪
柄・デザイン
今の紙ナプキンは、バッグにそのまま入れていてもかわいいパッケージだったりします☆
でも中身は、メーカーが違えどデザインにはさほど違いがありません。
それが悪いとは言わないのですが、布ナプキンの良さとして『たくさんの柄やデザインの中から好きな物を選べる』と
いうことがあると思います。
シンプルなものからポップなもの、レースを使っていたり和柄だったり、女性が好きなものがたっくさん揃っています。
REMEDY GARDENの店舗にご来店されたお客様は、みなさんキャッキャ言いながら楽しそうに選んでいるのです♪
下着感覚なので、『見えないオシャレ』ということなのかもしれません。
完全に自己満足の世界なのですが、それでも「かわいい〜♪」と思って購入すると、それを早く使いたい気持ちに
なって「はじめて生理が待ち遠しくなった!」とのお声もよく聞きます。
生理はよくブルーデイなんて言われるくらい、辛い人にとってはホントに憂鬱で、そんなに辛くなくても『待ち遠しい』
とはなかなか思えないものです。
気持ち一つでも生理の捉え方は変わっていくので、気になっている方はぜひチャレンジを!
使用方法/持ち帰り/荷物/ゴミ/エコ
紙ナプキンを使い捨てにするのに対し、布ナプキンは洗って繰り返し使うものです。
外出時は袋を持ち歩いて、使用後のナプキンを持ち帰ります。
捨てて帰ることができないので、荷物が減ることはありませんが、逆にゴミを出すこともありません!
紙ナプキンは毎回必ずゴミがでますし、それを燃やすと発がん性のあるダイオキシンが発生すると言われています。
被災地でも、避難所に積み上げられた燃やせないナプキンのゴミの山が話題になりました。
エコの観点から見ても、残念ながら紙ナプキンはあまり好ましいものではありません。
布ナプキンの良さは、人に優しいものは地球にも優しいというところかもしれません。
初潮を迎える時、学校で教えてもらったのは紙ナプキンで、それしか知らずに過ごしてきた方も多くいらっしゃることでしょう。
でも、こうして今、布ナプキンの存在を知り、紙ナプキンとの違いも知ったうえで、どちらを使っていくかを選ぶのは自分自身です。
「忙しいときは便利な使い捨てがいい!」
「体の為に布にしてみよう!」
どちらも良いと思います。
あまりストイックになりすぎず、その時の自分に合った使い方をしていければいいのです。
体は、自然と自分にとって気持ちの良いものを選ぶようになってきます。
ただ、自分が使っているものがどんな害を持っているのかを知っていて使うのと、知らずに当たり前と思って使い続けるのとでは
全然違うと思うのです。
どうぞ布ナプキンにもチャレンジしてみてください♪
辛い生理をすこしずつ楽に過ごせる日が増えますように。
生理痛は当たり前じゃない!>>